川崎工廠川崎工廠長出張報告書>富士学校・富士駐屯地開設58周年記念行事 視察

前回訪れてから6年ぶりとなりました今回の富士学校。2010年に同地で一般初公開された10式戦車の写真を撮影するべく、偶然休みだったので出撃です!


第1部【10式戦車、第1中隊編成完結!】

【10式戦車略歴】
2002年    現有の74式戦車代替の新戦車開発開始。
2009年02月 防衛省技術研究本部陸上装備研究所にて報道公開。
2009年12月 新戦車を10式戦車と命名。
2010年07月 陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地開設56周年記念行事にて一般公開。
2010年10月 自衛隊観閲式にて展示。
2012年01月 量産初号車が富士学校へ配備。
2012年03月 富士教導団戦車教導団第1中隊が10式戦車に置き換え。

10年の歳月をかけ開発された10式戦車。2012年の総合火力演習にも参加するということで、当面は陸自の顔になりそうな。今回の開設記念行事でも注目の的でした。

▲式典前の最終予行で総合訓練場を走る10式戦車(左)と、本番で大雨の中観閲行進を行う10式戦車

▼戦車教導隊長乗車の10式戦車。機甲科を表す橙色の群旗も掲げられている。今までは90式が教導隊長車でした。

▲模擬演習にも参加した10式戦車

偵察部隊の情報を元に敵陣地前に進入した10式戦車2両は、さらに増援2両の支援を受ける。
敵(74式戦車)の射撃を受けながらも、特科部隊の前進支援射撃により更に90式戦車、89式戦闘装甲車や96式装輪装甲車で編成された機械化普通科部隊も突撃。遭えなく敵部隊は後退していく・・・というシナリオ。

74式戦車のと比べると、10式戦車の空砲射撃音が非常に小さかったです。実弾だとどうなるんだろう?


▲10式戦車後部の様子。先代90式戦車に似てます。

▼従来の戦闘車両には搭載されていなかった赤外線カメラ(車長用視察照準装置)が近未来感を感じさせるが、その横に配置された12.7mm重機関銃がなんとも古臭くも、なぜか兵器としての安心感を感じる。
▲戦車教導隊第1中隊はワシを部隊マークにしている。ちなみにマグネットで貼られているようです。

▼試作車の左側面に取り付けられている銘板。「防衛庁」、懐かしい。
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