川崎工廠川崎工廠長出張報告書>第42回東京モーターショー2011視察

24年ぶりに東京開催となったモーターショー。短大在学中に幕張で見学した時は、一般車両と事業用車両が隔年開催でしたが、現在は統合されています。

コミケでいつもお世話になっているビックサイトに会場を移したことにより、来場者数アップを狙っていた主催者側の思惑に乗っかったわけですが、実際問題幕張は遠いですよ?


■日野自動車「eZ-CARGO」

商用の、主に運送会社向け電気自動車。後部荷室は台車がそのまま収容できる構造になっており、まるで救急車のストレッチャーみたい。

■いすゞ自動車「ERGA HYBRID」

路線バス「ERGA(エルガ)」のハイブリット型。
展示車体には全周囲モニタシステムが搭載され、4個のカメラが左折や後退時に運転手をバックアップ。画像は自動で合成され、上方から眺めている映像に処理された上で運転席のモニターに表示される。
■「スミダM型バス」

国産初の乗合バス。
いすゞの前身「石川島自動車製作所」が昭和4年に製造したもので、国内で唯一動態保存されている。

■関東自動車工業「FSハイブリットコンセプト」

トヨタグループの一つであるこの会社は、カローラや高級車センチュリーを製造する。

「次世代のフラッグシップセダン」を目指し提案されたこの車両は、どこかセンチュリーに似ている。
■トヨタ車体「P.COM」

こちらもトヨタグループの一つである。

2012念夏頃に市販されるというこの車。1人乗りの電機自動車ですが、商用対応はボックスを装備。
■トヨタ車体「VELLFIRE」

画像のサイドリフトアップシートはそのまま電動車椅子となる。
従来の車椅子をそのまま収容することができる車両は開発されていたが、車の座席が車椅子となることで、長時間の移動の辛さが軽減される。
■トヨタ車体「PRIUS」

プリウスのルーフ上にボックスを搭載しただけのように見えるが、運転者の車椅子への乗換えがスムーズに行くようパワーシートとし、ボックス内から電動で車椅子が降りてくる。

■スズキ「Q-Concept」

2人乗りの「タンデム」配置という不思議な車。
戦闘機や戦闘ヘリコプターみたいです。主に短距離走行を目的としています。
■スズキ「REGINA」

ハイブリットではないのだが、リッターあたり32キロは走行できる。
燃費向上のため、100kg以上の軽量化に成功した。

■ダイハツ「FC 商 CASE」

小型液体燃料電池を車体下部に搭載する為、上部のデザインが自由自在に行える、という車。
■NTN「電動コミュータ」

ベアリングなどを開発している会社さんが提案するのは、インホイールモータ。そのシステムを搭載したこの車両は「その場回転」、「横移動」が可能。

■LIXIL -自然と調和した暮らしの提案-

写真の一人乗り電気自動車は家具クリエーターとコラボして、家具のように空間に溶け込ませたデザイン。
このブースの床は素焼きと杉を組み合わせたもので、木の香りが良い。
■慶應義塾大学「SAKURA」

2011年3月に開発された電動バス。車内は段差がほとんど無い。それはエンジンルームが無く、タイヤ径を小さくした為に実現した。
ただし地面から車両床までの高さが気になる。

■シボレー「EN-V」

二人乗り電気自動車。アジア・日本初公開車両。とても車とは思えない外観だがカッコイイ!
スズメバチの頭にも見えなくはない。

■興和テムザック「KOBOT」

写真は二人乗り用の「π」。一人乗り用も2種出品されている。
同社は医薬品・電機光学機器製造メーカーとサービスロボットメーカーが共同出資した異色のな会社。
どこのブース出展品だか忘れてしまいましたが、普通の車椅子に白いヘッドホンみたいなのを取り付けると、時速20キロぐらいのスピードを出せる電動車椅子になるという代物。
約3時間かけて視察を終えましたが、次世代自動車はそのほとんどが電気駆動でしたね。
また、小回りのきく1人〜2人用車両も目立ち、市場に登場するのが楽しみです。

しかし、海外メーカー勢は本気を出して出展していないような・・・世界的不況・日本国内での販売低迷もあって、ベンツ以外はどうも、なんか・・・。

ちなみにトヨタさんのブースは見ませんでした(子会社は見ましたが)。
見学者、主に親子連れをターゲットに、ドラえもんで釣っていたので、見る気が失せましたよ。